ランドぬるぽ日記(仮)

自転車のこととか色々。

BRM715宮城600栗駒石巻の振り返り(1)

去年完走できなかったランドヌール宮城のブルベを走ってきました。

このコースは唯一?東日本大震災からの復興地域を巡るルートとなっており、復興事業そのものをこの目で見てみたいという想いから参加しているものです。

まあ個人的には別にゆかりも何もないんですが、ブルベを走りながら復興地域を観光出来るなんて、なんだかんだでお得な?イベントです。

去年は途中で力尽きてしまいましたが、今回無事完走できました。前回までの課題を踏まえて、今回のポイントは、

  1. 輪行をしないで手持ちの荷物をなるべく減らす
  2. 固形物の補給こそ攻略の要
  3. 仮眠はジャージを脱ぐ

と、これだけを意識をしていきました。

フラットと言いつつアップダウンが連続するこのコースプロフィールは去年体験済みなので、予習もバッチリです。

朝5時スタートということで、集合場所には4時に到着。埼玉から延々と一般道を使ってきたため仮眠は3時間程度しか取れませんでしたが、前日は途中でスーパー銭湯などによりつつ疲労を溜めないように移動してきたので、それほど調子は悪くない。

自転車を組み立てて着替えなど準備を済ませたところでブリーフィング。

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去年参加されていた方(ペニーファージングでブルベ参加は結構衝撃的)もちらほら見かけましたが、去年よりは人も少なかったです。コースの過酷さが知れ渡ってしまった結果でしょうか。

そんなこんなでスタート。

まずは栗駒山までの登りです。スタート直後ということもあり、疲労度が蓄積されていない状態での素の登坂力が試されます。相変わらず後ろからのスタートではあったのですが、開始早々トップグループとはここでさよなら。最後まで見かけることはほとんどありませんでした。とりあえずここは去年より疲労を溜めずにペースを維持することを考えて登ります。

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途中の湯浜峠の到着時間は全く同じ。ただ、スタート地点が数km手前になった分早めに到着できていたようです。この後も白石峠で特訓の成果もあり、32Tの出番は勾配がきつい一部だけで、28Tをメインにして登っていきます。

また、途中の湧水ポイントも把握できていたため、水分補給のタイミングも計算できて自分としてはここはそれほどきつくはなかったかな、いや、登っている最中はそんなことは思ってない。「練習しても楽にはならない。ただ速くなるだけだ」と言ったのはグレッグレモンだったか。

そんなこんなで通過チェックの栗駒山荘には8時30分頃到着。去年は1時間ほど早く着けたかな〜とか思っていたのですが、去年の写真を見る限り15分程度でした。ただまあ、スタート地点が手前になってその分の時間もあり、疲労度を考えると、かなり良い結果なのは間違いないですが。

そしてこの後頂上で絶景の雲海が・・・と期待していたのですが、今年はケイン(濃すぎ)@狩野英孝と思わず口走ってしまったくらい濃霧。

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こんな中ダウンヒルしていきます。こえーよ。しかも今年は対向車が意外と多かったので、ライトをガン照らしでハイビーム攻撃を撒き散らしながら下っていきます。

霧が晴れたのは麓に着いてから。途中で猛烈な空腹感を感じたので、ポケットに忍ばせてあったどら焼きを食しつつ休憩。結局今回のブルベでどら焼きを5個くらいは食べてます。気分はドラえもん

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この後はPC1までのどかにフラットな道は続く。

 

BRM716宮城600栗駒石巻の事前準備。

コースプロフィールとかブリーフィングは去年と同じなので、

captainalice.hatenablog.com

貼っておきます。

去年の結果から換算して課題も全く一緒。なので休憩と補給をどこで取るかがポイントとなるでしょう。

休憩はできればPC4〜PC5の間で取りたいのですが、残念ながら、この間にそれっぽいポイントが皆無なのが厳しいところ。また、埼玉の磐梯山コースとは違い、アップダウンも激しいので前半頑張って仮眠を大きく取ることもできない。ということで、どれだけ走力を上げられるかがポイントでしょう。

ただこのコースを取れればSRに大きく近づくので、頑張りたいところです。

肝は荷物をどれだけ軽くできるところかな、と個人的な所感。

BRM625埼玉600アタック磐梯山・最後

そんなこんなで眠りについたのは午前3時半。寝る場所も大半は埋まっていたので、畳敷きの座敷席で、座布団を枕代わりにして毛布にくるまって寝ることに。目覚ましを6時半にセットしておいたのですが、目が覚めたのは5時半でした。

到着した時はそこかしこに他の参加者たちが転がっていたのですが、その姿も全くなし。

自分はというと、太ももにはハリがあるものの、登りで酷使した時の腰の痛みもほとんどなく、痙攣していた胃も少し落ち着いておりました。

たかだか2時間程度でしたが、ずぶ濡れのウェアを脱ぎ、ゆったりとした館内着で過ごせたのでかなりリフレッシュできたようです。

健康センターの食堂の開始時間は7時だったので、この後どうしようかと悩んだのですが、外はすでに雨も上がり、日差しも強く、今日は暑くなりそう。そしてそんな中1時間借金をして走ることを考え、6時にスタートを繰り上げることに決定。

朝食についても、多少胃の調子が戻ってきたとはいえ、食欲があるわけではないので、ジェルタイプのカロリーメイトで済ませてしまいました。

PC4で履いたパンストを捨てて、まだ湿ったままのウェアに着替え出発です。

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この日はスタート直後は風が強く、直射日光は強かったものの、朝の時点ではは気温も低く秋物の長袖でちょうどいい具合。

時には向かい風が牙を剥き、時には追い風が背中を押し、疲れてはいるものの非常に楽しいサイクリング。

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そして那須高原へ。

涼しげな木陰の中、最後の登りを走っていきます。途中からは風もなくなり暑くなってしたので半袖のウェアにチェンジ。後ろから抜いていくランドヌールたちに声援を送りつつ、ゆっくりと登りきります。那須高原はブルベ以外にもローディーがいっぱいおりすれ違います。ただ、梅雨の中の絶好の晴れ間ということで、車の量も多く、轍や路面の荒れなど、必ずしも快適とは言えませんでしたが。

そんなこんなで100kmの長丁場。那須を抜け、下りきるとともに気温も上がってきたところでPC5に到着です。

この時点で40分ほどの貯金。やはり、6時出発で正解だったようです。6時半だとギリギリだったし、朝食をゆっくりとっていたら確実にタイムアウトでDNFでした。

ちょうど昼飯時だったのですが、ここまで100km走ってきて、この次のPCも100km先。確実にゼリーだけではカロリーが持たないので、意を決してうどんを補給。ゆっくりと咀嚼をしつつ胃の中へ。大根おろしが消化を助けてくれたので、なんとか完食。

その後はアップダウンをしつつ下りながらPC6へ。途中宇都宮ではあのクソ忌々しいろまんちっく村を通りすぎ、途中パンク修理をしていた人を抜き、そしてまた抜かされ、壬生あたりで熱中症の自覚症状があったのでガリガリ君で体内から、ミネラルウォーターで体外から冷却。

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ここから更に1時間半ほど走って夕方に最後のPC6へ到着。残り50kmということで、水分、塩分、そしてゼリーだけ補給。今までスポーツドリンクを薄めてボトルに詰めていたのですが、それも口の中でべたつくように感じるので、ここからは水だけ補充。

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そして今回はキュウリの浅漬けには大変助けられました。浅漬けの汁まで飲み干して塩分補給を欠かさなかったおかげで最後まで脚は持ってくれました。

残りは緩い登り基調だったので、残りの脚を全部使ってダンシングを織り交ぜつつ登っていきます。とはいえ途中で水分が切れ補給したり、信号や渋滞にかかったり、お尻が痛くてシッティングで脚が回らなかったりと、あまりペースは上がりませんでしたが。

そしてゴール。時間は38時間40分くらい。

初めての600km完走です。なので感動もひとしおのはずですが、思い返してみると、このコースは数ある600kmの中では割と難易度は低いのかな、という印象です。あとは東北の雨は舐めちゃいかんということでしょうかw

ただ、同じ仮眠でも、野宿ではなく、ちゃんと着替えてゆったりと休めばそれなりに効果があるということはわかったので、収穫でした。

あとは補給の問題は相変わらず。

とはいえ、これで600km完走までできたので、SRを取るところまで到達できた、ということです。今年はこれで200kmと600kmを完走し、残り300kmと400kmの認定です。両方ともDNFが続いているので、ここから逆襲したいもんです。

と、次はまた東北へ行く予定なので、頑張りたいと思います。